秋田県
06 夜空に揺らめく光の稲穂と五穀豊穣を願う「竿燈まつり」
秋田の夏の象徴「秋田竿燈まつり」
Vol.44
Ep.6
家の中の手仕事や日々の農の営みは、やがて地域が一体となる大きな「祈り」へと繋がっていきます。秋田の夏を象徴する「秋田竿燈(あきたかんとう)まつり」は、まさに米づくりに寄り添いながら、何世代にもわたって大切に受け継がれてきた伝統行事です。
夜の帳が下りると、大通りを埋め尽くすのは、黄金色の稲穂に見立てた約280本もの竿燈。まるで秋の田んぼで収穫を待つ稲穂が揺れているかのような圧巻の光景が広がります。差し手と呼ばれる男たちが50キロもある巨大な竿燈を、手のひら、額、肩、腰へと絶妙なバランスで移し替えながら、豊作への願いを込めて高く掲げます。
「秋田竿燈まつり」は1980年(昭和55年)に、歴史的・文化的な価値が認められ、国の重要無形民俗文化財にも指定されました。現在も東北三大祭りのひとつとして、秋田の夏夜を賑わせています。お囃子の音と提灯の光に包まれる伝統行事は、豊作の祈りから始まり、今も地域の暮らしに根付き、未来へと続いていきます。



