愛媛県

03.九島の二十四輩様

二十四輩様「ポンポン岩」

Vol.11

Ep.03

島全体が九島山という1つの山からなる九島(くしま)。その標高は322mで、頂上までの道のりはトレッキングコースとしても親しまれています。この山は別名「鳥屋(とや)が森」とも呼ばれ、山頂の森が渡り鳥のねぐらとして有名なことにちなんでいるとか。ウサギが生息することから兎ヵ森(とやがもり)との当て字も。

島のいたるところに、親鸞(しんらん)の門弟24人を祀った「二十四輩様(にじゅうよはいさま)」と呼ばれる小さな祠(ほこら)と石像が見られます。今から120年以上前に、島の人たちが宇和島市高串の「ミニ八十八ヵ所巡り・地四国」を参考に始めたもので、島全体には45カ所の祠が。毎年4月29日にご開帳があり、島内外の人々や九島出身者が石像を巡拝します。それぞれの祠には地元の人たちによる手作りの立て看板が設置してあり、手書きの「がんばって」や「あと少し」の言葉が。「より多くの人に知ってもらい、トレッキングコースとしても楽しんでほしい」という島の人たちの思いが来訪者を迎えてくれます。