愛媛県

10.新中学生は第八くしまに乗って

JAの船「第八くしま」

Vol.11

Ep.10

「第八くしま」のように農業協同組合が所有・運航するいわゆる「JAの船」は日本各地にいくつかあります。

その一つが、ホクレン農業協同組合連合会が所有する「ほくれん丸」と「第二ほくれん丸」。北海道の農畜産物を本州へ毎日運んでいる高速大型RO-RO船(カーフェリーのように積み荷を積んだトラックやトレーラーがそのまま船の中を自走して積載できる船舶)で、釧路港―日立港を毎日往復しています。

一方、沖縄にもJAの船があります。その名も「農協やえやま」。石垣島などの八重山諸島と沖縄本島を結ぶ船で、運ぶのは人ではなく牛。この地域の主産業である肉用牛を運ぶ船で、牛たちが自分で歩いて岸から乗船し、到着した港でも自分で歩いて降りる、まさにカーフェリーならぬカウフェリー。牛の競(せ)りなどが行われる時期、八重山諸島の離島間や沖縄本島との間をたくさんの牛を乗せて航行しています。

人々の生活を支えるため、JAは陸だけでなく海でも活躍しているのです。