熊本県
04.八代海の干潟に暮らす生き物。郷土料理のシャクミソ
Vol.10
Ep.04
広大な八代干拓地では特産のイグサやトマト、晩白柚(ばんぺいゆ)などが栽培されており、干潟は四季を通じて野鳥の宝庫。その種類は約90種にも上り、2004年には「東アジア・オーストラリア地域シギ・チドリ類重要生息地ネットワーク」に参加が承認されました。
この干潟でとれる真シャクはアナジャコのこと。シャコとは別の生き物です。身はぎっしり卵たっぷりのシャクを、ゆでずに生のまますり潰して味噌を加えたのがシャクミソ。昔から八代地域で珍重されてきた郷土料理です。
食べ方はご飯の上にのせたり、お酒のつまみにしたり。かつては各家庭で作られていましたが、最近はそうした家も減り、八代市の物産館では旬になると地元の名人が作ったシャクミソが売り出されます。これを目当てに早くから買いに来る人も多く、すぐに売り切れてしまう人気商品なのだそうです。