埼玉県

04.川越イモの収穫、「世界一のいも掘りまつり」、天皇杯の受賞

「紅赤」の収穫

Vol.22

Ep.04

長さ約440mの長い畝でいも掘りを行う三芳町の「世界一のいも掘りまつり」。武蔵野の落ち葉堆肥農法によって日本農業遺産に認定された三富新田(さんとめしんでん)を、いも掘りを通じて体感するイベントです。

主催している三芳町川越いも振興会は、三芳町上富(旧川越藩上富村)で江戸時代から続く平地林の落ち葉堆肥を使った伝統農法でサツマイモを栽培。落ち葉を2年近く発酵させて畑にすき込む手間と愛情をかけて育てたサツマイモは、「富(とめ)の川越いも」として江戸時代から名産品でした。

とりわけ希少品種である「紅赤(べにあか)」はサツマイモの女王とも呼ばれ、落ち葉堆肥をふんだんに入れた畑でなければ色・形・味がそろわないとか。同会では「紅赤」の安定生産にも取り組んでおり、第54回農林水産祭・むらづくり部門では天皇杯を受賞。

江戸時代から伝わる農業の知恵を活かしたサツマイモ作りを行いながら、いも掘りをはじめとする様々なイベントなどを通じて地域の活性化に取り組んでいます。