鳥取県

03.大山夏山開き祭と砂丘らっきょうの収穫

洗らっきょう

Vol.26

Ep.03

毎年6月に大山登山の安全を祈願して行われる夏山開き祭。前夜祭では約2000本のたいまつ行列が参道を練り歩きます。この時期に収穫期を迎えるのがラッキョウ。鳥取砂丘のある福部町(ふくべちょう)は、約120haのラッキョウ畑がある日本の代表産地です。大正初期、保水力も保肥力も乏しい不毛の地といわれ、モモやクワを植えてもうまく育たなかったこの地で、砂丘や荒廃地などの痩せた土地でも育つラッキョウの栽培が始まりました。ラッキョウは肥沃な土地で作ると玉ねぎのような飴色になるという性質があり、色白の品質を確保するのにも砂丘での栽培は最適でした。2005年にはJA鳥取いなばが「砂丘らっきょう」を商標登録。11年には(財)食品産業センターの地域食品ブランド表示制度『本場の本物』で「鳥取砂丘らっきょう」として認定され、16年には農林水産省が定める「地理的表示(GI)保護制度」にも「鳥取砂丘らっきょう」「ふくべ砂丘らっきょう」として登録されました。