08.九島小学校６年生を送る会と九島診療所

本作に登場した九島(くしま)小学校は2017年3月に最後の卒業生４名を送り出し、116年の歴史に幕を下ろしました。閉校式には在校生やＯＢ、地域住民約300人が集まり、「お別れの言葉」や５、６年生による「九島小学校の歴史を振り返ろう」の発表、最後には全員で校歌を歌って閉校に。

一方、九島診療所は2016年に閉鎖されていましたが、2019年より新たなコミュニティースペースとしてリニューアルが進められ、１階部分は「島の保健室」として改修されました。九島大橋の開通によってコミュニティーの変化が懸念される島内で、新たな交流拠点としての役割を担います。九島診療所の閉鎖に伴い、健康管理に不安を持つ人が多かったことから、看護師資格を持つケアマネージャーが常駐して健康相談に乗るほか、体操教室などの介護予防事業も行われています。多目的スペースは気軽に集まって談笑できる場所として「多世代でにぎわいが生まれる場所になってほしい」と、島民から多くの期待が寄せられています。