長崎県
01.長崎県の地理と歴史、特産物
Vol.39
Ep.1
九州地方の北西部に位置する長崎県は、古くから大陸とのつながりが強く、縄文時代にはすでに対馬と朝鮮との間で貿易が行われていました。1550年にポルトガル船が平戸に入港し、フランシスコ·ザビエルらによってキリスト教の布教が始まると、西洋文化あふれる地として繁栄。200年以上にわたる江戸時代の鎖国期間も、長崎市の出島では一部の国との貿易が続けられました。昭和に入ると軍艦建造のための造船所が増加。太平洋戦争下の1945年8月9日には長崎市に原子爆弾が投下されて甚大な被害を受けましたが、戦後は奇跡的な復興を遂げ、日本の産業発展に大きく貢献します。美しい島々と半島の海岸線が特徴的な県内は、長崎·県北·県央·島原·五島·壱岐·対馬の7地域に分かれ、県土の9割が山地や丘陵、台地で占められています。平坦地が少なく傾斜地が多い地形と温暖多雨の海洋性気候を利用して、畑作や果樹栽培など多様な農業が営まれています。