長崎県
03.長崎県のばれいしょ。産地の歴史と生産農家
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諫早市 飯盛地区の農地
Vol.39
Ep.3
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ばれいしょ(ジャガイモ)は、1598年にオランダ人によってジャワ(インドネシア)から長崎港に入ったものが起源といわれています。長崎県では温暖な気候を生かして春作秋作を中心にばれいしょが栽培されており、その生産量は北海道に次ぐ全国2、3位を競っています。無霜期間が長い島原半島北西部や五島列島などが県内の主産地となっていますが、県内全域で平地が少なく台風による被害も多いため、栽培には厳しい環境でもあります。作中登場する諫早市飯盛地区の牧野台地は、橘湾に面した山林を開墾して造成された標高 130~150 mの台地。「県営畑地帯総合整備事業(担い手育成型)」によって3地区計316haが区画整理され、ばれいしょの一大産地となりました。とくにメークインは県下一の生産量です。トラクターなどの大型機械が導入できるようになり、農作業の省力化·効率化や農地の集積化·大規模化が実現。本作に登場する圍(かこい)初喜さんは、その産地化に尽力した人物として日本農業賞や黄綬褒章なども受賞している篤農家です。
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