和歌山県

01.熊野本宮大社、春の例大祭。熊野詣と日本最大の大鳥居

熊野本宮大社

Vol.09

Ep.01

熊野詣(くまのもうで)とは、紀伊半島南部の熊野本宮(ほんぐう)大社・熊野速玉(はやたま)大社・熊野那智(なち)大社の熊野三山を参詣すること。日本古来の神々への信仰と、仏教への信仰が融合した思想の神仏習合、そして浄土信仰の浸透により、熊野地方は平安時代から朝廷や公家の信仰を集めるようになりました。

熊野本宮大社の「家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)」は来世を救済する阿弥陀如来、熊野速玉大社の「熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)」は過去世を救済する薬師如来、熊野那智大社の「熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)」は現世を救済する千手観音の権現とされ、中世の人々は浄土に生まれ変わることを願って熊野に詣でたのです。

4月、熊野本宮大社・春の例大祭では3日間にわたって湯登神事、船玉大祭、渡御(とぎょ)祭が行われます。湯登神事は1966年に県の無形民俗文化財にも指定されました。