和歌山県

02.有田川町のぶどう山椒、あらぎ島、子ども歌舞伎。備長炭と南高梅

蘭島(あらぎ島)

Vol.09

Ep.02

春はぶどう山椒の収穫の時。有田川町はぶどう山椒発祥の地です。かつて山の中で自生していたものを見つけ栽培を始めた作物で、うなぎの蒲焼きなどに欠かせない山椒の原料。その約7割がここ有田川産です。

そして有田川町のもう一つの名物は蘭島(あらぎ島)。日本の棚田百選、関西自然に親しむ風景100選、和歌山県朝日夕陽百選などに選定され、2013年には国の重要文化的景観にも指定された、日本を代表する棚田景観の一つです。

有田川町にある城山西小学校では、子どもたちによる二川(ふたがわ)歌舞伎芝居の稽古が始まりました。

一方、高級炭の代名詞ともいえる備長炭もまた、和歌山県で生まれた名産品。紀伊国田辺の商人備中屋長左衛門(びっちゅうやちょうざえもん)が、ウバメガシを材料に作り販売を始めたことからその名がつきました。

そして紀州南高梅(なんこうばい)の梅干し。梅の一大産地である田辺市・日高郡みなべ町では、春になると満開の梅の花の香りで満たされます。